雄気堂々 上

500もの会社を設立し、「日本資本主義の父」と言われる渋沢栄一を描いた他の作家は、大佛次郎、 童門冬二、津本陽 がおりますが 、自分は最初にこの本を選びました。なお、「雄気堂々」は、渋沢栄一が青年時代から愛唱した雄気堂々、斗牛を貫く」から引かれています。渋沢栄一は、尊王攘夷の運動に身を投じて横浜を焼き討ちにする計画をたてたり、勤皇派が凋落した京都での志士活動に行き詰まったりして結果、一橋慶喜に仕えることになる。その関係で、パリで行われる万国博覧会（1867年）に行くことになり、パリ万博とヨーロッパ各国訪問を終え、大隈重信に見込まれ新政府に出仕することになるのが上巻です。面白くて一気に読みました。西洋文明に触れ株式会社を日本に根付かせる下巻です。こちらも一気に読めます。