光速より速い光 ~アインシュタインに挑む若き科学者の物語
本, ジョアオ・マゲイジョ
によって ジョアオ・マゲイジョ
4.1 5つ星のうち 17 人の読者
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商品説明 なんてワクワクする話なんだろう。あのアインシュタインの相対性理論が誤っているかもしれないなんて。これは決してトンデモ本の類ではない。本書を読み進むうちに、大発見に立ち会っているような興奮がふつふつと湧きあがってきた。 アインシュタインの相対性理論は「真空中の光速は一定」という前提によって発見されたものだ。光速不変は有名なマイケルソン・モーリーの実験で確かめられており、やがて物理学では疑いようのない常識になった。しかし、突き詰めると相対性理論に限界があるのも事実で、その打開策として著者が行き着いたのがアインシュタインへの異議申し立て、すなわち「光速変動理論(VSL)」である。著者はイギリスのMITといわれるロンドン大学インペリアルカレッジの教授。本書は2部構成になっており、第1部では相対性理論と、未解決の宇宙論的問題への答えとして最有力視されるインフレーション理論を紹介する。VSLに至る経緯と今後の展望が語られるのは第2部だ。
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光速より速い光 ~アインシュタインに挑む若き科学者の物語を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
本書の題名をみて、(本書の訳者同様、)物理学には門外漢の私も「またトンデモ本か」と思った。いうまでもなく、アインシュタイン=相対性理論に異議申し立てをするということの意味は、私でもわかるからだ。ところが、出版社、著者の経歴などをみていくうちに、単なるイカサマではなさそうであることが理解できた。そして、実際読んでみると、ロマンを掻き立てられるばかりでなく、実におもしろい。もとより、著者の「光速変動理論(VSL)」が証明されたら、とてつもなく大変なことであろう。ノーベル賞どころの騒ぎではあるまい。本書のおもしろさのひとつは、著者自身がそのことを誰よりも重々承知していて、軽妙な語り口でもって、相対性理論から「光速変動理論」への展開を紹介している点である。もうひとつのおもしろさは、「異端としての」著者が経験した、学問の世界、イギリス文化などに関するエピソードである。いずれにせよ、素人でも十分楽しめる、「愉快なトンデモ本」である。
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