落語『死神』の世界
本, 西本 晃二
によって 西本 晃二
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内容(「BOOK」データベースより) 外国種の落語『死神』の原話はグリム童話かオペラ作品か、日本に仕入れた人物は誰か、落語にしたのは近代落語の祖・三遊亭円朝なのか。落語『死神』のルーツを探り文字通りの東奔西走。 内容(「MARC」データベースより) 外国種の落語「死神」の原話はグリム童話かオペラ作品か。日本に仕入れた人物は誰か。落語にしたのは近代落語の祖・三遊亭円朝なのか。落語「死神」のルーツを探り、その構成要素、成立の経緯、死神の日本化について解明する。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 西本/晃二 1934年、奈良生れ。1956年、東京大学文学部(フランス文学)卒業。1961年、カナダ・ラヴァル大学文学部大学院卒業(文学博士)。1963年、フランス政府国費留学生(パリ大学人文系大学院博士課程)。1966年、ペルージア外国人大学上級課程(イタリア語・文学教授資格)。1968年、カナダ・ヴィクトリア大学客員助教授(フランス・日本文学)。1971年、東京大学文学部助教授(フランス文学)、教授(81年、イタリア文学)。1985年、ナポリ東洋大学客員教授(日本文学)。1993年、東京大学文学部長。1994年、ローマ日本文化会館長。1997年、政策研究大学院大学教授(文化政策)、副学長(98年)至現在。専攻はルネッサンス研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
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東大イタリア文学科初代教授の西本先生の、東大唯一の落語に関する博士論文(ただしフランス文学の博士号はカナダで取得)。落語「死神」のもとネタはイタリアのルイージ&フェデリコ・リッチのオペラ「クリスピーノと代母」であるという通説を検証していく。グリム童話にも類似話があり、ヨーロッパに広く流布した話だが、結局それを誰が明治期日本に伝えたかというと、福地櫻痴がパリにいた時にこのオペラが上演されていたから、それを観たかして三遊亭円朝に伝えたのではないかと、しかし確証はなく状況証拠のみ。ただちょっと水増しぎみ。今村信雄が前半でずっと「信男」と誤植されていたり、ちょっとひっかかるところはあるが、いいです。
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