大化の改新―歴史を変えた日本の戦い (コミック版日本の歴史)
本, 水谷 俊樹
によって 水谷 俊樹
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ファイルサイズ : 20.81 MB
内容(「BOOK」データベースより)日本の国を守るため、改革を起こす。熱き魂を持った男達が立ち上がった。
ファイル名 : 大化の改新-歴史を変えた日本の戦い-コミック版日本の歴史.pdf
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聖徳太子の死後の話です。聖徳太子生存中から権力を振るっていた蘇我氏の横暴は酷く、聖徳太子の息子の山背大兄王も帝位に就けないまま、蘇我入鹿に攻められ自刃した。蘇我蝦夷・入鹿親子の横暴を苦々しく思っていたのが舒明天皇と皇極天皇の息子・中大兄皇子。秀才と名高い中臣鎌足と共に蘇我氏打倒の策略を練る。見事、蘇我入鹿を天皇の御前で打ち倒すことができた。だが、皇極天皇に代わって即位した孝徳天皇は軽んじられ、周囲も中大兄皇子を天皇扱い。孝謙天皇は失意のうちに病没する。そして孝謙天皇の息子の有間皇子も謀反の疑いを掛けられて処刑された。中大兄皇子はまるで蘇我入鹿のようになってしまう。蘇我氏の帝を軽んじる振る舞いに激怒して兵を挙げたのに、今度は自らが帝を軽んじだす矛盾。違いは中大兄皇子は皇族だったというだけ。その違いで蘇我氏のようには討たれなかった。だが、即位して独裁者となった中大兄皇子改め天智天皇は、大化の改新で自身に協力してくれたものたちを攻め滅ぼしていく。同じ蘇我氏でありながら入鹿に反旗を翻した蘇我石川麻呂は乱の後に「右大臣」の地位を得て、娘を中大兄皇子の正妻としていたのに讒言の末に自害してしまう。しかも朝鮮半島では日本寄りの百済を支援するが、白村江の戦いで大敗北を喫して、百済は滅亡。唐の支援を受けた新羅は朝鮮半島統一後に日本に攻め込んでくるのでは?危機に際して皇子は北九州の防備を固めた。母親の斉明天皇が没した後にようやく即位できた中大兄皇子は「天智天皇」となるも、豪族たちの不満をかわすために妥協を強いられ、律令国家の成立には天皇の死後半世紀の時間を必要とした。この頃の天皇ってまだ「自らが武力を用いて戦う存在」であったんですね。「国家の象徴」ではない。次代の「天武天皇」がその最後の時代。以後は武士たちの登場で天皇は主役から脇役へと追いやられていくのであった。
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