JR中央線沿線の不思議と謎 東京近郊編 (じっぴコンパクト新書)
本, 天野 宏司
によって 天野 宏司
4.6 5つ星のうち 3 人の読者
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内容紹介東京駅、新宿駅から武蔵野台地を東西に貫き、八王子、高尾と結ぶ中央線。 その沿線は独特の文化を育んできたが、よく考えるとちょっと珍妙に思えることも!? そして、混雑の度合いのすさまじさや、なかなか改良が実現しないもどかしさも、 沿線事情にありました。 同じオレンジ色の電車が走る青梅線と五日市線も加え、 電車のおもしろさ、沿線の不思議なポイントに迫ります。 【主な内容】 ■中央線の終電の遅さは戦前から ■混雑緩和したい、でもできない! その事情とは? ■東京駅中央線ホームが3階にあるのは長野・北陸のせい!? ■中野駅周辺に犬の銅像がたくさんあるのは、徳川の…… ■阿佐ヶ谷と高円寺に「取られた」幻の駅 ■高円寺の阿波踊り、当初は全然違う「ばか踊り」だった ■高架・複々線化が進んだ中央線。でもなぜ荻窪駅だけが地上のまま? ■歩道が道の右へ、左へ…西荻窪駅近くの不思議な道 ■桜が駅を、街を造った!? 武蔵小金井駅…ほか多数 ■五日市線・青梅線は、旅客なんて二の次だった! ■中央線が多摩地区を東京都に残留させた!? ほか多数! !著者について山梨県生まれ。東京学芸大学教育学部初等教育教員養成課程卒業。東京学芸大学教育学研究科社会科教育専攻修士課程、國學院大學文学研究科日本史学専攻博士課程、福生市教育委員会文化財総合調査委員、巣鴨学園中・高等学校非常勤講師、國學院大學文学部非常勤講師を経て、現在、駿河台大学現代文化学部教授。専門は歴史地理学で、とくに地域開発、観光開発を研究テーマとする。おもな共著書として、『熊川分水』、『福生の砂利線・渡船』(福生市教育委員会)、『近代日本の地域形成』、『読みたくなる「地図」東日本編』(海青社)、『多摩市町村のあゆみ』(公益財団法人 東京市町村自治調査会)などがある。
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JR東日本の中でも通勤・通学路線として存在感が高く、自分が沿線に住んでいることもあり中央線に関心があったので「中央線」というタイトルに惹かれて読んでみた。中央線そのものの「路線」「駅」などの鉄道事情については第一章と第二章でカバーしており、第三章から第六章までは沿線の「地理」「歴史「文化」のほか「駅名「地名」などの解説となり、どちらかと言えば「中央線」よりはタイトル通り「中央線沿線」のガイドブックといった方がいいのかもしれない。「中央線」が1889年に甲武鉄道として新宿~立川間の運行を開始した(注:東中野~立川間の直線区間24.7kmは現在も本州最長)という事実や、その後の発展に伴う各駅の特徴・歴史も参考になったが、私のように沿線住民にとっては、「高円寺」阿波踊りの由来、吉祥寺に「吉祥寺」という寺がない理由、「国立」という駅名が当時両隣の「国分寺」「立川」から一文字づつ採った、などの紹介の方が参考になった。個人的には、拝島から武蔵五日市を経由して奥多摩、青梅はロードバイクで結構走りに行くエリアでもあり、五日市線、青梅線の沿線解説で紹介されたエリアには今度時間があれば探索してみようと思う。第三章以降は各項目が3-5ページ程度にまとまっており読みやすい構成になっている。日々何気なく乗っている「中央線」の豆知識を得るには役に立つ一冊だと思う。
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