技術経営の考え方 MOTと開発ベンチャーの現場から (光文社新書)
本, 出川 通
によって 出川 通
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内容紹介 本書は、技術を研究・開発段階からマネージして事業化、産業化に移行させる方法論としてのMOT(技術経営)の概念をまとめたものです。特に、筆者が実際に共同開発を行った日米の開発ベンチャー企業やコーポレートベンチャー(企業内起業)体制の経験に基づく話が中心です。 MOTの概念をわかりやすくするために、本書では、技術の成果を商品化していく過程を「研究」「開発」「事業化」「産業化」の四つのステージに分類しました。そして、それぞれのステージにおいて、関連する因子や、そこで対処すべきことについて、筆者が技術者として実際に現場に携わったなかで気づいた点を述べています。 著者からのコメント すばらしい技術があっても、必ずしも実用化できるとは限らないとよくいわれる。もちろん、ニーズやタイミングもありそのとおりだと思う。しかし、逆説的にいえばどんなささやかな技術でも、執念を燃やすメンバーが何人かいれば、実用になっていくというのも正しいと思う。これが、技術者が技術の基軸をはずさずに、世の中に役立てるということでMOT(技術経営)の本質かもしれない。 出版社からのコメント 技術が優れているだけでは、 売れる「商品」にはならない! 「モノ作り」復活の処方箋。 内容(「BOOK」データベースより) 本書は、技術を研究・開発段階からマネージして事業・産業化に移行させる方法論としてのMOT(技術経営)の概念をまとめたもの。特に、筆者が実際に共同開発を行った日米の開発ベンチャー企業やコーポレートベンチャー(企業内起業)体制の経験に基づく話が中心である。MOTの概念をわかりやすくするために、本書では、技術の成果を商品化していく過程を「研究」「開発」「事業化」「産業化」の四つのステージに分類。そして、それぞれのステージにおいて、関連する因子や、そこで対処すべきことについて、筆者が技術者として実際に現場に携わったなかで気づいた点を述べている。 著者について 【著者紹介】 出川通(でがわとおる) 一九七四年東北大学大学院材料加工学専攻修了後、大手重工業メーカーにて大型エンジンの開発・事故対策などに従事。専門はマクロからミクロ、ナノまでの材料加工プロセス。八〇年代後半以降は、新規開発・事業ベンチャーの企画提案からの立ち上げに携わる。現在、テクノ・インテグレーション代表取締役として、社内起業やスピンアウトベンチャーのありかた、共同開発プロジェクトマネジメントなどを提言し、開発・事業化や起業のコンサルティングを手がけている。併任の東北大学客員教授(未来科学技術共同研究センター)では実践技術経営に関する講義を担当。工学博士 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 出川/通 1974年東北大学大学院材料加工学専攻修了後、大手重工業メーカーにて大型エンジンの開発・事故対策などに従事。専門はマクロからミクロ、ナノまでの材料加工プロセス。工学博士。八〇年代後半以降は、新規開発・事業ベンチャーの企画提案からの立ち上げに携わる。現在、(株)テクノ・インテグレーション代表取締役として、社内起業やスピンアウトベンチャーのあり方、共同開発プロジェクトマネジメントなどを提言し、開発・事業化や起業のコンサルティングを手がけている。併任の東北大学客員教授(未来科学技術共同研究センター)では実践技術経営に関する講義を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
以下は、技術経営の考え方 MOTと開発ベンチャーの現場から (光文社新書)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
企業に勤める管理職として、MOTの話題は避けて通れません。(話題についていけませんから...) 最初からMOT全般の解説書を読もうと思っても、「何で今更このような話が重要なんだろう?」と疑問に思う人も少なからず居ることと思います。(小職もそんなうちの一人でした。「そんな時間があれば研究に注ぎ込みたい」と思ってしまう訳です) そこで「何のためにMOTを学ぶのか?」という動機づけに、本書はピッタリだと思いました。著者が直接経験した/見聞きした事例が解説されており、興味深く読めました。(→ "大企業病"の話は、決して他人ごとでないなぁ と...(冷汗)) "モノづくり"は、単にモノを作るだけではダメで、"コトづくり"も同時に必要だということも よく分かりました。本書は言わば、MOTの"実戦譜"であって、(将棋で言う処の)"手筋集・定跡集"のような体裁ではありません。本格的にMOTを学ぼうとする人には本書だけでは情報量が足りないでしょうけれども、「なぜMOTを学ぶのか」という意識を高めるには丁度良いのではと思いました。
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